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斎藤美奈子の「紅一点論」読了。特撮、アニメ、そして伝記を対象に登場する女性の作品中の役割などについて論じた著作。最近サブカル系の評論が恋しくなっていた&先輩に推薦されていたので読んでみた。

男の子むけ/女の子むけに対応する、科学技術/魔法、軍隊/身近なひとたち、軍事大国/恋愛立国などの構造。あるいは過去のSFに登場する女性キャラクターは看護や通信、雑用、そしてお色気要員でしかなかったことなどを明かにしている。

でもって特撮、アニメ、偉人の伝記が大人の世界のモデルになっているというわけだ。多分にツッコミたい箇所もいくつかあったが、一つの評論として実に面白く読めた。(自分が薄々感じていたことをはるか以前にやってくれていた。ありがたい。)

ちなみにこの手の評論って、はあ?、と言いたくなるものも多いのだが、この本については作者のシニカルな物言いにも関わらずあまり感じなかった。その理由の一つは作者が歴史的な変化に目配せしているからだろう。

つまるところ、筆者は、世界はたくさんの男の子と少しばかりの女の子から出来ている→それじゃいかん、もっと女性の物語と新しいヒロイン像を!と言いたいわけだけど、単に男性向けメディアを批判するだけじゃなく、自分なりに可能性を見出そうとしているところには好感をもてた。

…そして、そろそろ、魔法少女まどかマギカを論じた新書が大量生産されそうな予感…(もちろん、社会学徒としては当該の作品がオーディエンスにどのように消費されたのか(深読みも含めて)は関心があるわけだけど)。

しかし、この書籍は98年発行だけど、その後のアニメ界の動向を氏がどう見ているのかは気になるなぁ。セカイ系、日常系など新たなジャンルが続々と構築されたわけだけど、女性キャラの役割は広がっていく一方で、(主に男性の)視覚の対象としての女性像はむしろ増加しているような気もするし。

以上、Twitterでつぶやいた内容をそのまま掲載です。
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2011.05.27 Fri l 感想-読書 l COM(0) TB(0) l top ▲

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